【ｽﾃｯﾌﾟﾌｧﾐﾘｰ】思い出の楽しみ方

子供たちが小さい頃
よくビデオを撮っていた📸



基本ネガティブな私は
いつもいつも
この時間は戻って来ないと思っていて
だから子供たちとの時間が
愛おしいものだった。


心のカメラだけで飽き足らず

学校の行事はもちろん
日常生活でも
ビデオカメラをまわすことがあった。




朝食を食べ朝学校に行くところ

仕事から帰った時の散らかった部屋

お風呂遊びからの兄弟げんか

初めての自転車練習

イトコとの雪遊び




日常を時々切り取って保存していた。




当たり前の毎日はさらっと流れ去って
いつの間にか当たり前じゃなくなる。



子供たちも大きくなり
少しずつビデオの登場も減り


増えたビデオテープも
押し入れの奥にしまわれていった。



ある時、ダンナが
ビデオテープをDVDにして
保存しておくと言った。


カメラが壊れたら
テープが見れなくなるからと
DVDへの録画をやり始めた。


テレビに映像を流してみると
声変わりしていない息子達。
お調子者でおしり丸出しで踊る娘。


私達は泣き笑いしながら
しばらく見続けた。



戻らない日々が愛おしく切なく
何日かビデオを見ながら
晩酌していた。


ついでに
テレビに映るその映像を
さらにスマホで録画した。




ビデオの中で繰り広げられる
子供たちの様子
若くて元気なじーちゃん、ばーちゃん。


そんな様子に
笑ったりコメントしたりする声まで
一緒に入ってしまうが
気にせず録画する。




ビデオを見ている声が
副音声で入った映像を
息子に送った。



それは何年か前のこと。




東京で1人で頑張る息子は
最近またその映像を見たんだと
電話してきた。


今見るとさ、
誕生日パーティーは
豪華とは言えないよね笑
きっと、それが
精一杯の経済状況だったんだね。
でもその時は気づかないくらい
オレは全然楽しかったよ。



胸がつまって
涙がこみ上げた。


あはは笑
いやーあの頃はお金なかったからねぇー笑


出来るだけ
明るく笑いとばす。


こんな時間も撮っておきたいな。



さすがに自撮りで
撮るわけにいかないので
心のカメラで残しておく。


当たり前の日常は
さらっと流れ去って
記憶に残らない。



みんなが集まったら
またビデオ鑑賞しよう。


そして、それを見て
あれこれ言っている姿を
また撮ろう。


幸せな時間を
忘れないように。